中期投資
長期でもない、短期でもない投資を中期投資といいますが、厳密な定義があるわけではありません。
概ね1年前後の保有期間で決済する場合でしょうか。
株価は、長期的には業績と連動します。ですからファンダメンタルな分析が重要となります。
短期の場合は、業績に連動するというよりは、そのときの需給関係(買い方と売り方の力関係)に大きく左右されます。ですから業績を調べるよりも、チャート分析が重要になります。
このことから、中期投資というのは、ファンダメンタルな要素とテクニカルな要素の両方を加味する必要があります。
ある意味、中途半端な投資と言えるかもしれません。
ただ人によっては、やり易いという人もいるかも知れません。
でも私的には、あまりメリットを感じません。
長期なら長期、短期なら短期と割り切って投資した方が、勉強すべき項目が限定できますから楽なのではないでしょうか?
(PR)
長期投資
期間によって投資法を分類しますと、長期投資、中期投資、短期投資、超短期投資(デイトレード)があります。
それぞれ長所、短所があり、どれが一番優れているというものではありません。また、それぞれの投資法によって、必要とする情報が違ってきます。
今回は、長期投資です。
ネット証券が存在していない時代、個人投資家のほとんどは長期投資でした。会社四季報で業績を調べて、業績に比べて割安になっている株を買います。
または、今後業績が飛躍的に伸びるだろうという銘柄を探して買います。
そして買ったら値上がりするまで何年でも待つという投資スタイルでした。
バブルが崩壊する以前は、株価は基本的に右肩上がりでしたから、値下がりしても慌てずにじっと待っていれば値上がりしました。
でもバブル崩壊後は、この右肩上がりの原則が通用しなくなり、じっと待っていたらどんどん含み損が大きくなるという時代が続き現在に至っています。
だったら長期投資はもうダメなのかというと、そうではなく、昔みたいにいつ買っても待ってれば値上がりするという時代ではないということです。
長期投資の長所は、将来、大きなリターンを得る可能性があるということです。
まだ生まれたばかりの会社の中で、将来大発展しそうな会社を発掘して、その会社の株を買う。そして何年後かに10倍に値上がりしていたということが期待できます。
かつてのソニーや京セラを発掘するわけです。
そして毎年、配当をもらいながら、値上がりを楽しみに待つ。
これもひとつの投資法です。
短所は、そういったお宝銘柄を発掘するには、それなりの知識が必要になってきます。時代を読む目、会社の将来を読む目が必要になってきます。
こういう知識は、本を1冊や2冊読めば身に付くというようなものではありません。
また、時代は年々加速的に変化の速度が速くなっています。
今、最先端なものでも、あっという間に陳腐化してしまうことが多々あります。業績が倍々ゲームで向上して、株価も大きく値上がりしていたと思ったら、あっという間に時代遅れの会社になるということも十分に考えられます。
いずれにせよ、これからの時代の長期投資には、幅広い知識と敏感に時代を感じ柔軟に対応できるスキルが必要になってきています。
(PR)
投資手法
投資手法は、昔からたくさんの人がいろいろな方法を編み出しています。
どれが良いとか悪いとかではなく、それぞれに長所・短所があり、それを理解した上で自分に適した方法を選ぶべきです。
考えてみると、みんなが様々な投資法で投資をするから、そこに儲ける余地が生まれます。
相場に参加する全員が同じ方法を取れば、ある日は買い注文ばかりになり、またある日は売り注文ばかりとなり、ともに売買不成立。儲ける人は誰もいないとなってしまいます。
投資法にもハヤリスタリはあるにせよ、人間には個性がありますから、いつの時代も様々な投資方法が使われています。
これらのことから言えることは、投資手法に絶対的な正解はないということです。
次回から、広く世間で知られている投資手法について解説したいと思っています。
(PR)
ゴールデンクロスとデッドクロス
移動平均線の長期線が、横ばいまたは上昇している状態で、短期線が長期線を下から上に突き抜ける状態、これをゴールデンクロスと言います。
上昇トレンドを示すシグナルとして有名です。
逆に移動平均線の長期線が、横ばいまたは下降している状態で、短期線が長期線を上から下に突き抜ける状態、これをデッドクロスと言います。
下降トレンドを示すシグナルとして有名です。
ただし、長期の移動平均線(例えば13ヶ月と26ヶ月の組み合わせ。チャートで言えば月足チャート)で見るとかなり有効なんですが、短期の移動平均線で見ると、それから仕掛けにいっても遅い場合や、「だまし」がしばしばみられます。(※シグナルどおりにいかないことを「だまし」と言います。)
下のチャートを見ていただくと、26週と52週の移動平均線が描かれています。ゴールデンクロスとデッドクロスがかなり有効なトレンドを見分けるサインであることがわかります。
※クリックすると拡大します。
下のチャートは、13週と26週の移動平均線が描かれています。
2005年1月中旬にゴールデンクロスとなり、株価も上昇しています。(下のチャートでは見れませんが・・・)
でも6月中旬にデッドクロスしていますが、株価は上昇を続けています。
そして8月中旬に再びゴールデンクロスが出現して株価も上昇しています。このように、短期になるほど「だまし」が出やすくなります。
※クリックすると拡大します。
(PR)
移動平均線乖離率
株価と移動平均線がどれだけ離れているかを数値化したものです。
(株価÷移動平均線×100)-100=(移動平均線乖離率)
※乖離:カイリと読みます。
例えば、
株価300円、13週移動平均線が250円なら、
(300円÷250円×100)-100=20%
となります。
株価250円、13週移動平均線が300円なら、
(250円÷300円×100)-100=-16.6%
となります。
株価は、移動平均線から極端に離れると今度は戻ろうとする特徴があります。その特徴を利用すると売買のタイミングを計ることができます。
株価が下降しているときは、乖離率はマイナスで推移していますが、極端に下落してマイナスの乖離が大きくなると底値になることが多いです。
株価が上昇しているときは、乖離率はプラスで推移していますが、極端に上昇してプラスの乖離が大きくなると天井になることが多いです。
※いつも言ってますが、どの指標でも100%当るということは絶対にありません。そういう傾向にあるというふうに理解してください。
「それじゃあ、知る必要ないんじゃないか?」と思われるかもしれませんが、傾向を知ることは大きな武器になります。
天気予報は100%当るわけではありませんが、知っていると対策が立てられます。
(PR)
グランビルの法則 2
「グランビルの8法則」の売りシグナルです。
5.移動平均線が上昇を続けている時に終値が上昇し、平均線から大きく上離れした場合、平均線に向かって短期的に反落する可能性がある。(短期的・消極的修正)
6.移動平均線が上昇した後で、下落、あるいは横ばいとなった時に、終値がその平均線を大きく下抜きした時。(中・大勢の売り)
7.移動平均線が下落を続けている時に、終値が平均線の上に来た時。(戻り売り)
8.終値が移動平均線を下回って推移しており、平均線に近づく上昇を見せたが、結局平均線を上抜かずに下落した時。(戻り売り)
(PR)
グランビルの法則 1
60年代にアメリカの記者、グランビルが考案した「グランビルの8法則」というものがあります。あまりにも有名で、古臭い感じがしますが、現在の相場にも充分当てはまります。
株価は移動平均線に近づこうとする習性があります。それを利用して株価と移動平均線の位置関係から売買のタイミングを計る法則です。
なお、グランビルは200日移動平均線を使って法則を発見しましたが、移動平均の期間の取り方によって結果はかなり違ってきます。
短期の移動平均線は値動きに敏感に反応するため、例外が多くなります。
逆に長期の移動平均線の場合には例外は少ないですが、値動きに対する反応が鈍いため売買チャンスを逸するいう欠点があります。
グランビルの法則は当てはまる場合も多いのですが、絶対的なものではありません。ですからこれだけで株価のタイミングを判断するのは危険と言えます。
まずは4種類の買いシグナルです。
1.移動平均線が下降した後で、上昇、あるいは横ばいとなった時に、終値がその平均線を大きく上抜きした時。(中・大勢の買い)
2.移動平均線が上昇を続けている時に、終値が平均線の下に来た時。(押し目買い)
3.終値が移動平均線を上回って推移しており、平均線に近づく下落を見せたが、結局平均線を下抜かずに上昇した時。(押し目買い)
4.移動平均線が下降を続けている時に終値が下落し、平均線から大きく下離れした場合、平均線に向かって短期的な反発の可能性がある。(短期的・消極的自律反発)
(PR)
移動平均線 2
移動平均線は、複数の期間のものを組み合わせてトレンドを分析するのが一般的です。
前回のチャートでも13週と26週の線が表示されていました。
この場合、13週を短期線。26週を長期線と呼んで区別しています。
株価と複数の移動平均線の位置関係によって現在のトレンドを判断します。
はっきりとした上昇相場の場合、株価、短期線、長期線ともに右肩上がりになります。位置関係も株価、短期線、長期線の順番で上から並びます。
前回のチャートにあるように、9月現在の日経平均もこのような形になっています。
反対にはっきりとした下降相場の場合は、株価、短期線、長期線ともに右肩下がりになります。位置関係も長期線、短期線、株価の順番で上から並びます。
問題は、それ以外の形になったときにトレンドをどう捉えるかです。
上昇相場を形成していた株価が下がり出し、短期線を下回るようになる。でも長期線、短期線ともに右肩上がりになっている。
この場合は、まだ上昇相場を継続をしており、一時的な下落だと見るのが一般的です。いわゆる「押し目」と言われるものです。
でも本格的な下降相場に転換する場合も同じような形になりますから単純に判断できないところがやっかいです。
(次回に続く)
(PR)
移動平均線 1
※画像をクリックすると拡大図がみれます。
ヤフーファイナンスのチャート(日経平均)です。
期間を6ケ月にしてあります。
ローソク足の見方の基本は、前回までに解説しました。
今回は移動平均線です。
見本チャートにローソク足以外に赤と緑の線があります。
これが移動平均線。赤が13週間の終値の平均値を結んだもの、緑が26週間の終値の平均値を結んだものです。
単純な考え方ですが、現在も広く使われているテクニカル指標のひとつです。
平均値を結んでありますので、特定の日の値動きに左右されにくく、トレンドの方向性を見るのに適しています。
期間の長さはいろいろあるのですが、日足チャートでは5日と25日、週足チャートでは13週と26週が広く使用されています。
何を基準に決めているのか?という疑問がありますが、昔から使われているというだけではっきりとした根拠はありません。
ですが、プロの投資家を含めて広くみんなが見ている期間であると認識しておいてください。
チャートソフト(後日説明します)を使うと自分の好みの期間で移動平均線を描くこともできますが、みんなが見ている期間を知った上での応用にすべきです。
(次回に続く)
(PR)
はらみ線とかぶせ線
【はらみ線】
つつみ線とは反対に、前日の値幅の範囲内に収まっている状態をいいます。
売り方と買い方が綱引きをしている状態で、相場の転機を示唆すると言われています。
【かぶせ線】
前日の大陽線にかぶさるような形の大陰線になっている状態を言います。
特に前日の陽線の中心以下に達した陰線は、買い方が押し返されたと見られ、高値圏では売り転換を示唆していると言われています。
(PR)