バブルは無理矢理潰された
前回の続きです。
なぜ多くの投資家が、バブル崩壊時に大損してしまったのか?
なぜ多くの一流企業も、株や土地で大損したのか?
なぜ大手銀行も、巨額の不良債権を抱えるまで融資に走ってしまったのか?
それは、経済のファンダメンタルズを素直に分析すれば、当然の経済行為だったからです。
日本の企業は、技術力を背景に儲かっている。だからお金が余っている。
この状況はしばらく継続する。
だったら設備投資しても残るお金は、株か土地に投資するしかなかったのです。
儲かっている日本企業の株が、値下りするわけがない。
狭い日本の土地が、値下りするはずがない。
こう読んだわけです。
そこに日銀が公定歩合を5回にわたって引き上げました。
政府も税制の見直しや土地関連融資の総量規制など、川の流れを逆流させる政策を次々に打ってきました。
インフレ発生を未然に防ぐなどともっともらしい理由をつけて、放っておけば自然にしぼむバブルを無理矢理針でつついて崩壊させてしまったのです。
私は、失政などではなく、意図的にそうしたと思ってます。
誰が何のために、そんなことをしたのか?
それは、その後日本が、そして世界がどうなったのかを観ると、だいたいの察しがつきます。
いくつかの金融機関が破綻し、それを聞いたこともない投資ファンドが買い取っていきました。
いくつかの保険会社の看板が、いつの間にか聞き慣れないカタカナに変わっていきました。
日本の株と土地が安くなって得をしたのは誰か!ということです。
こういったことを目の当たりにした私は、長期投資は難しいと感じました。
浅い知識でファンダメンタルズを分析しても、とてつもなく大きな勢力に簡単に嵌められてしまう、そう感じました。
だから私は、大きな川の流れの行き先を、予測するのはやめました。
今流れている方向だけを見て、短期間だけその流れに乗るようにしています。
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