予測することの危険性
日経平均が3万7千円をつけるまでの日本経済は、絶好調でした。
企業活動で稼いだ利益を設備投資などに投資しても、なおかつお金が余るという状況でした。
当然、余ったお金を遊ばせておくのはもったいないということで、株と土地に大量のお金が流れ込んできました。
金融機関も、土地を持っている者には、湯水のごとく融資をしました。
これがバブルという現象です。
景気循環のなかで繰り返し発生するメカニズムです。
良いとか悪いとかという問題に関係なく発生します。
そして放っておけば、自然に弾けます。
誰かが細工をしなくても、入ってくるお金が底をついたら、当然弾けるわけです。
株価が3万7千円をつけて下落を始めたとき、私は半年もすれば、また上昇するのではと考えていました。
経済の基礎的条件を考えると、まだまだ日本経済は好調だったからです。
圧倒的な技術力を持つ日本企業は、他国の追従を許さず、まだまだ一人勝ちできる状況だったからです。
でも実際は違いました。
株価は延々と下げ続け、最終的には7千円台まで下げました。
私の経済的な分析が間違っていたのでしょうか?
企業の技術力、お金の流れる方向、それらを冷静に判断したつもりでした。
後からわかったことですが、私も含めて大勢の人が、そして一流の企業経営者までもが、嵌められたのです。
高いところから低いところに流れる水を、逆流させるだけの力を持った勢力にやられたのです。
だからこそ、あんなに大勢の人が大損失を被ることになったのです。
このとき私は思いました。
世の中は、教科書どおりには動かないということを!
水の流れを観て、水の行き先を予測することは危険だということを!
(次回に続く)
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